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もし、スティーブ・ジョブズが10月5日水曜日に逝去したことをご存じないとしたら、きっと洞窟の中などで生活なさっているのでしょう。世界中のニュースで放送され、TwitterやFacebookや日常のプライベートな会話内でも、この偉大な企業家が残した膨大な損失と巨大な穴についての話題で持ちきりになったと言う事実は言うまでもありません。そうですね。確かにスティーブ・ジョブズは「全世界をあっと言わせ」ました。

"I want to put a ding in the universe."(世界中をあっと言わせてやりたいんだ。)

この記事では数々の影響力の大きな名言や、スティーブ・ジョブズに敬意を表して贈られたアート作品を引用し、スティーブ・ジョブズの功績とプロフェッショナルな人生について着目していきたいと思います。

偉大なるスティーブ・ジョブズ

"Be a yardstick of quality. Some people aren’t used to an environment where excellence is expected."
(自身がクオリティの判断基準となりなさい。中には卓越を期待される環境に慣れていない人もいるのだから。)

バックグラウンドについて

"Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma – which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice."
(人生は限られている。だから誰かの人生を生きて時間を無駄にしたりしてはいけない。他者の考えの結論に過ぎないのだから、世の定説に引っかかってはいけない。他者の考えに惑わされて、自分自身の心の声を聞き逃してはいけない。)

スティーブン・ポール・ジョブズは1955年2月24日サンフランシスコにて産まれ、ポール&クララ・ジョブズ夫妻に養子として迎え入れられました。ジョブズ夫妻はまた女児も養子として迎え入れています。彼の産みの両親はのちに結婚し、女児を設けました。
1972年に高校を卒業後、オレゴン州ポートランドにあるリード大学に進学しましたが、たった1学期で退学を決意しました。彼自身の言葉で表現すると、退学(ドロップ・アウト)を決意してからは、興味のある授業にのみ出席(ドロップ・イン)していました。その興味のある授業の中のひとつが、カリグラフィーのコースでした。ジョブズはのちに「もし大学でカリグラフィーの授業を受けていなければ、Macは複数の書体や適切な文字間スペースフォントを搭載していなかっただろう。」と述べています。
インドでの滞在を終えてから、スティーブ・ジョブズは元の職場であるアタリに技術者として復帰しました。
1976年にスティーブ・ジョブズはスティーブ・ウォズアニックとロナルド・ウェインと共にApple社を設立しました。その後1983年にペプシコーラに勤めていたジョン・スカリーをApple社のCEOとして引き抜きました。この時のあまりに有名な口説き文句が「このまま一生砂糖水を売り続けたいか。それとも自分と一緒に世界を変えてみないか。」と言うものでした。
1984年の終わりに向かい不況に見舞われながらジョブズとスカリーの仕事上の関係は悪化し、内部権力闘争の結果、スティーブ・ジョブズはマッキントッシュ部門責任者としての職務を追われました。ジョブズはのちにApple社から解雇されたことは、彼の人生に起こった最高の出来事だったと語っています。

NeXTプロジェクト

"The heaviness of being successful was replaced by the lightness of being a beginner again, less sure about everything. It freed me to enter one of the most creative periods of my life."
(成功による重みは、再び初心に戻りやり直せる身軽さへと取って代わり、全てが以前より不確かではあったけれども、私は解放され人生の中で最もクリエイティブな時期に突入した。)

スティーブ・ジョブズの最大の関心はコンピュータを作ることであり、1988年にNeXTCubeをリリースしました。残念ながら高価格であったことと使い易いソフトウェアが不足していたため、コンピュータの売上げはあまり芳しいものではありませんでした。
数年に渡りマシンの向上と価格削減を試みましたが、依然として売上げは改善されず、同社の共同創設者達は次々と会社を去っていきました。1993年にNeXTはハードウェア事業を断念し、高度なソフトウェア技術に焦点をあてることにしました。
一方、1986年にスティーブ・ジョブズは1000万ドルでピクサー社を買収しました。この会社は高度なグラフィックワークステーションを特殊な市場へ売込んでいたのですが、成功には及びませんでした。1990年になり、ピクサーのハードウェア部門は閉鎖され、RenderManと呼ばれる高度な3D言語の開発に専念しました。テレビコマーシャルの収益があったため、アニメーション部門は継続されました。
ピクサーは1991年に全編コンピュータで作成する長編映画を製作するためにディズニーと契約しましたが、この契約は1993年に解約されています。
しかしピクサーはトイストーリーのために改善したスクリプトで、再びディズニーとプロジェクトを共にすることになりました。
ディズニーのブランド力は凄まじく世界初のCGアニメ映画は大当たりし、スティーブ・ジョブズはトイストーリー上映翌週にピクサーを上場、彼の所有する自社株80%で15億以上の純資産を得たと言われています。

Appleへもう1かじり

"Innovation distinguishes between a leader and a follower."
(イノベーションが、リーダーと追従する者とをはっきりと区別する。)

1996年はApple社にとって最悪の年でした。Macはスティーブ・ジョブズを追放してからの10年間、進化に失敗し有り得ないスピードでマーケットシェアを失っていました。
Apple社の新しいCEOギル・アメリオ氏はMac OSを改善向上するために、NeXT社のソフトウェアであるNeXTSTEPの採用を決定し、Apple社はNeXT社の買収に4億2900万ドルを注ぎ込み、スティーブ・ジョブズを「CEOの非公式顧問」として迎え入れました。
ギル・アメリオ氏は1997年第1四半期のApple社の損失7億ドルを発表後CEOを失脚し、スティーブ・ジョブズがその年の7月に暫定CEOとして就任しました。

Appleの成熟期

"I think we’re having fun. I think our customers really like our products. And we’re always trying to do better."
(私たちは皆楽しんでいると思う。そしてお客様は本当に当社製品を気に入って下さっていると思う。そして我々は常に更に上を目指している。)

スティーブ・ジョブズの指揮の元、NeXT社のソフトウェアテクノロジーを搭載し、Mac OSはMac OS Xへと進化しました。iMacやその他の新製品の導入で業績増加は目覚ましいものでした。ジョブズは自身のタイトルをiCEOにするべきかと皮肉ったと言われています。
その後の活躍は、みなさんがご存じの通り、携帯音楽プレイヤーiPodや、デジタル音楽ソフトiTune、iPhoneやiPadなどを世に送り出しています。

"To turn really interesting ideas and fledgling technologies into a company that can continue to innovate for years, it requires a lot of disciplines."
(イノベーションし続ける企業に興味深いアイデアや斬新な技術を盛り込むには、多くの鍛錬や規律を必要とする。)

Apple社はその革新的なアイデアで、世界で最も重要なテクノロジー企業の1つとなりました。その主なるコンペティターはマイクロソフト、ブラックベリー、ノキアを始めとする全ての携帯電話生産業者であり、2008年にAppleは世界で第三位の携帯電話サプライヤーとなりました。

スティーブ・ジョブズが遺したもの

"I would trade all of my technology for an afternoon with Socrates."
(私はソクラテスと午後のひと時を過ごせるならば、全てのテクノロジーを投げやってもいい。)

スティーブ・ジョブズはこの偉大な人物が描いたビジョンを継承する、今後も間違いなく成長改善改革し続ける素晴らしい産物を残しました。
彼は常に自身の直感に従い、正しいと「感じる」ことを実行し、尋常でない洞察力と人々のニーズを把握する能力に長けていることを証明しました。

"You can’t just ask the customers what they want and then try to give that to them. By the time you get it built, they’ll want something new. "
(お客様に「何が必要ですか」と聞いて、それを与えればいいと言うものではない。実際それが完成する頃にはお客様は更に新しいものを欲しがっているだろう。)

彼の演説やインタビューで過去の苦労や困難が語られることは殆どありませんが、そういう時期も確かにあったことでしょう。けれどそれでもジョブズの夢やビジョンがぶれることはありませんでした。
最も重要なアドバイスを与えているスティーブ・ジョブズの最高のコメントはおそらくこちらでしょう:

"Remembering that I’ll be dead soon is the most important tool I’ve ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything – all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure – these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart. "
(自分がすぐにでも死ぬかもしれないと常に心に留めておくことは、人生において大きな決断を下す場面に直面した際の判断基準として最も重要なツールです。何故なら外からの期待、プライド、失敗や恥への恐怖心など、ほぼ全てのことは死に比べれば取るに足らないことだからです。後に残るのは本当に大切なことだけです。いずれ自分も死ぬと覚えておくことは、何かを失うかもしれないと考えてしまうトラップを避ける最良の方法です。あなたたちは既に裸一貫、身一つなのです。自分の心に従わない理由なんてありません。)

アートによるスティーブ・ジョブズへの賛辞

ここではスティーブ・ジョブズ逝去により作られた数々の作品を紹介します。

スティーブ・ジョブズ氏

スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈り致します

スティーブ・ジョブズ氏とApple

スティーブ・ジョブズ氏(1955-2011)

スティーブ・ジョブズ氏への賛辞

ジョブズ氏のご冥福をお祈り申し上げます

iPhone壁紙

スティーブさんありがとう

スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈り申し上げます

WBK スティーブ・ジョブズ氏

スティーブ・ジョブズ氏への賛辞

スティーブ・ジョブズ氏

スティーブ・ジョブズ氏

i Leave for now… (一時のお別れです)

1955-2011

スティーブ・ジョブズ氏の引用:インスパイアし続けた人生

スティーブ・ジョブズ氏

スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈り申し上げます

スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈り申し上げます

スティーブ・ジョブズ氏の逝去 06.10.11

最後に

最後にスティーブ・ジョブズ氏の逝去において私自身の感じるところとしては、ジョブズ氏はいつでも最も偉大な技術指導者の1人だったと言うことです。そしてイノベーターと言うよりはむしろ、リノベーターであったと感じます。何が言いたいかと言うと、素晴らしいアイデアや技術を取り込み、更に素晴らしいものとして世に送り出すと言うことです。Apple社が「初めて」作り出したものは実は無いのです。初めてのコンピュータ、初めての携帯電話、初めてのタブレットもApple社が製造したわけでは無いのです。その類稀なる洞察力をもってして世界が望むものを読み取り、既存の技術を改善して世に送り出すことに長けているのです。
長年に渡り私はスティーブ・ジョブズ氏は間違いなく現代の英雄の一人であると考えてきました。そして彼の最大の資産は、直感です。彼はただ本能的にするべきこととそうではないことを判断していました。それはApple社へ戻ってからの活躍で顕著に表れていると思います。
読者のみなさんそれぞれにご意見をお持ちだと思いますので、どうぞコメント欄に気兼ねなくご記入ください。

リソース

スティーブ・ジョブズ(Wikipedia)
スティーブ・ジョブズ(Biography.com)
All about Steve Jobs.com
スティーブ・ジョブズ: 名言集(The Telegraph)
スティーブ・ジョブズ 名言集(BrainyQuote)
BBCニュース
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